Minakata Kumagusu Archives

顕微鏡の彼方に　“Tanabe,Kii,Japan”　英語版（Beyond the Microscope “Tanabe,Kii,Japan”）

2017.10.22の南方熊楠翁生誕150周年記念式典・シンポジウムで流れた映像の英語版です。

顕微鏡の彼方に　“Tanabe, Kii, Japan”

2017.10.22の南方熊楠翁生誕150周年記念式典・シンポジウムで流れた映像です。

A violent rainstorm hit the MINAKATA KUMAGUSU ARCHIVES @Tnabe,Wakayama-pref.

A violent rainstorm hit the MINAKATA KUMAGUSU ARCHIVES @Tnabe,Wakayama-pref.

陰陽の滝

2.5倍速。復路はほぼカメラ回しっぱなし

南方熊楠と辻一郎

世界遺産登録10周年記念　「残響の熊野PartⅢ　・・・熊楠のまち田辺、現在・過去」展で流す映像です。
展示期間：2015年1月31日～3月15日

南方曼陀羅の風景地

平成27年6月19日、南方熊楠ゆかりの地１３ヶ所を「南方曼陀羅の風景地」として国名勝として指定するよう国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。官報告示で正式に国名勝となります。

ムラサキホコリの子実体形成 1088倍速.wmv

ムラサキホコリが子実体に変化するところです。

Minakata

un joto

Minakata Kumagusu | 南方熊楠の旧居

和歌山県田辺市にある南方熊楠の旧居。ここがかつての書斎。
幕末生まれの熊楠は、明治時代、英国でも研究をした菌類学者にして知の巨人。自分の名前に「楠」の字があるので、この庭の楠にも愛着があったとか。

This was used a den by Minakata Kumagusu, the extraordinary mycologist.
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INTO JAPAN Waraku Magazine

INTO JAPAN is a new style of web magazine designed to communicate the appeal of Japanese culture via attractive visuals and easy-to-read text based on articles in Waraku, a magazine that has focused on presenting the many faces of Japan since its beginning 15 years ago.

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for kumagusu minakata and the beautiful form that create the forms

rumi, stratos, mushrooms

2014ムラサキホコリ×64×64

ムラサキホコリの子実体形成の様子です。13時間を11秒ほどにしました。

南方熊楠の神社合祀反対運動のシンボル的な場所、神島。田辺湾を鎮護する神様の島。【日本語字幕あり】

今回は神島（かしま）について。

和歌山県田辺市の、田辺湾に浮かぶ無人島です。その名の通り、周囲の漁民たちから湾内を鎮護してくれると信仰された神様の島です。

南方熊楠の神社合祀反対運動、自然保護運動のシンボル的な場所で、現在は上陸禁止です。いちばん近い陸地の辺りから撮影しています。

明治の末期から大正の初めにかけて明治政府は神社を統廃合して、神社の数を減らそうという神社合祀政策を推し進めました。熊野地方を含む和歌山県と三重県ではわずか数年の間におよそ90%の神社が潰されました。そして神社の森が伐採されました。

神社がどんどん潰されて、どんどん森が伐られていく、そんな最中に神社を守ろう、神社の森を守ろうと立ち上がった人物の１人が南方熊楠でした。

南方熊楠は田辺に暮らしながら世界を舞台に活躍した在野の学者です。イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に掲載された論文の数は51篇。一研究者の論文掲載数としては世界最多、歴代最多だと思われます。

熊楠は、神島を生態学エコロジーの研究にとてもよい模範的な島だと訴えました。

熊楠は神社合祀反対運動の中でエコロジーという言葉を使いました。今から100年ほど前のことです。

エコロジーは元々は日本語で生態学と訳される生物学の一分野のことです。

今ではその生態学的な知識を反映させた文化的・社会的・経済的な活動のこともエコロジーといいますけれども、熊楠が使ったエコロジーという言葉には学問としての意味しかありません。

エコロジーはまだ草創期にありました。エコロジー（生態学）にとって基本的な概念であるエコシステム（生態系）という言葉すらまだない時代でした。そのような時代に熊楠はエコロジーという言葉を使って神社の森を守るという自然保護運動を行いました。

熊楠が使ったエコロジーという言葉には学問としての意味しかないのですけれども、熊楠が行った神社合祀反対運動は活動としてのエコロジーの先駈けであると言ってもよいかと思います。

また湾内に魚が入ってきて湾内で漁業ができるのはこの神島の森があるからだ、神島の森は地域に経済的な利益をもたらしてくれる大きな財産なのだとも訴えました。

神島の森は、生態学の研究にとって大切なだけでなく、地域経済にとっても大切なものでした。

当時の漁民たちには、魚は緑が好きだから海岸や島に森に残したら魚がそばにやってくるんだというある種の信仰のようなものがありました。漁業を続けていくには海岸に森を置いておかなければならないんだという、海と森の生態系のつながりを漁民たちは直観的に理解していました。

神島は神社としては潰されてしまいましたが、熊楠や住民たちの訴えにより森だけは守ることができました。

昭和天皇が熊楠に生物学の講義を希望されたときには、熊楠はこの島に昭和天皇をお迎えしました。

神島にはその時の行幸を記念して建てられた記念碑が今も立っています。その記念碑には熊楠が詠んだ歌が刻まれています。

その後、神島は国の天然記念物に指定され、国の名勝にも指定されました。


神島


南方熊楠



#熊楠#熊野#kumano


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【関連動画】
神島空撮　2018.9.2 - 南方熊楠顕彰館（南方熊楠邸）－Minakata Kumagusu Archives