Samezu Hachiman Shrine

品川歴史探訪 品川の海～猟師町の発展と海苔養殖のおこり～

ナレーション「品川の海。江戸時代、そこで獲れた魚介類は『江戸前』とも呼ばれ、当時の食文化を支えていました。その面影は、今もなお、北品川橋付近の品川浦の船溜まりに残されています」
　　
ナレーション「今回は品川に残る『猟師町と海苔養殖』の歴史をご紹介します」

ナレーション「徳川家康が関東に入国した頃、江戸湾の漁業はまだ規模が小さく、江戸の急速な都市化と人口増加により、急増する需要を賄えるものではありませんでした」

ナレーション「そこで、幕府は、関西などから先進的技術を持った漁師を移住させ、幕府の魚介調達の任務に当たらせました。その技術が伝えられることで、関東の漁業の基礎が築かれたといわれています」

ナレーション「また、幕府は、江戸城に鮮魚を納める役目を、『御菜肴八ヶ浦(おさいさかなはちかうら)』と呼ばれる8カ所の浦に定めました。『御菜肴八ヶ浦』は1カ月に3度の献上が義務づけられていました」

ナレーション「これらの浦は『猟師町』とも呼ばれていました。猟師町の『猟』の字に、こちらの字を使うのは、昔の猟師は魚だけではなく、獣も獲っていたことに由来するとも言われています」

ナレーション「品川には『御菜肴八ヶ浦』のうち、2つの浦がありました。品川浦の『南品川猟師町』と、大井御林(おはやし)浦の『御林猟師町』です」

ナレーション「『南品川猟師町』は目黒川の河口の、細く洲になった土地にありました」

ナレーション「『南品川猟師町』には、『寄木明神社』と呼ばれた『寄木神社』が鎮守として祀られています。境内には、猟師町に関連したものが残されています」

ナレーション「こちらは『江戸漁業根源之碑』。神社創建の由来と、南品川猟師町の歴史が記されています。『江戸漁業根源之碑』には、『大阪の陣後、豊臣の本田九八郎一族は家康を狙って江戸に下るが、志かなわず品川で漁師になり瀬戸内漁業を広めた』と記され、地域の人たちに言い伝えられています」

ナレーション「他にも、神社の拝殿には『浦高札(うらこうさつ)』が保存されています。『浦高札』は、猟師町の入り口に立てられ、海難救助や密貿易の取り締まりなどについての規定を記して、漁師たちに周知した立て札です」

ナレーション「『南品川猟師町』を語るもう一つのエピソードが、歌川広重の『名所江戸百景』の一つにも描かれている、利田(かがだ)神社の鯨塚です」

ナレーション「寛政10（1798）年、一頭の大きな鯨が品川沖に現れ、漁師たちは総出でこの鯨を捕まえました。これが江戸で大評判となり、見物客が現れたり、時の11代将軍 徳川家斉(いえなり)が上覧(じょうらん)するという騒ぎになりました」

ナレーション「捕まえた鯨の身から取った油などを売り、思わぬ収入を得た漁師たちは、鯨の頭部を埋めて鯨塚を築きました」

ナレーション「品川にあったもう一つの猟師町。『御林（おはやし）猟師町』。

ナレーション「現在の鮫洲駅の南側一帯です。かつてこの辺りに、江戸幕府の直轄林だった御林があったことから、その名が付けられたと言われています」

ナレーション「『御林猟師町』の鎮守は『鮫洲八幡神社』。参道には、嘉永2年（1849）に町内の漁師から寄進された石造りの狛犬、安政3年（1856）海苔問屋などから寄進された灯籠などが残されています」
　　
ナレーション「また、境内の南側の弁天池のほとり中にある祠（ほこら）は、厳島神社の末社(まっしゃ)、弁天様を祀っています。こちらは、漁呉玉(なごたま)神社、水神様を祀っています。『鮫洲八幡神社』は、海で生計をたてていた人々から厚い信仰を得ていました」
　
ナレーション「いか、鮃（ヒラメ）、鯛（タイ）、芝エビ、など多種多様な魚介類にめぐまれた、品川沖の海。なかでも知られているのが、海苔です」

ナレーション「特に海苔の養殖は江戸時代、品川から始まったといわれています。当時の品川の漁業者が養殖方法を発明し、それが各地に伝わりました」

ナレーション「品川沖は目黒川や立会川から流れ込む淡水と海水がほどよく混じるため、良質な海苔養殖場だったといわれています」

ナレーション「海苔の養殖は9月頃、『ひび』と呼ばれる竹などで作られた道具を海に突き立てて、海苔の胞子をつけるところから始められます」

ナレーション「養殖で使われる『ひび』が立ち並ぶ様子は、『広重』の作品にも描かれているところから、品川の海を代表する風景にもなっていました」

ナレーション「寒さが厳しくなってくるとともに、海苔は成長を始め、11月頃から海苔摘みが始められます。摘んだ生海苔は、細かく刻見方に流し込んで形を整えてから、天日で乾かします」

ナレーション「海苔を屏風のように立てかけてる風景は江戸時代から品川の風物詩でした」

ナレーション「宝暦7（1757）年の記録では、品川区域で海苔養殖をしていた家は281軒、843人がたずさわっていました。品川の海苔養殖はその後も拡大していき、明治3（1870）年には、「ひび場」の面積が江戸時代の2倍となったといわれています」

ナレーション「しかし、昭和38（1963）年、日本が高度経済成長にわいていた頃、品川沖での海苔の養殖は行なわれなくなりました。時を同じくして、専業の漁師の数は減っていきました。そのようななかで、今でも品川の海で、漁を続けている人たちがいます」

山田さん 「昔は活気があった。人よりたくさん獲ろうと一生懸命やっていた。今でも漁に出ているんですよ。漁に出ないとダメだという気持ちがある。後継者にも教えないといけないという気持ちもある。これからまた漁が良くなるかも知れないから。教えておかないといけない。2～3年前から教えている。自分も父親の跡を継いだので、次へ、その次へと続いてくれたら、それに越したことは無い。先のことはわからないけどね」

ナレーション「かつて、数多くの漁師たちが海に出ていた頃に比べ、海岸線の景色は大きく変貌をとげました。しかし、今も変わらずに、品川の海は私たちの暮らしのそばにあり続けます」

【 Full HD 1080p 】 平成28年 居木神社例大祭＿金曜宵宮神輿＆大崎駅前桐若囃子

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平成27年　鮫洲八幡神社例大祭＿番外編

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戸越銀座の御神輿

戸越銀座にて！

平成26年　品川区・鮫洲八幡神社例大祭　宮神輿渡御（宮入）

まつり巡行記＜申＞2014年8月17日　
鮫洲には２基の大神輿があります。惣町大神輿（惣町神輿）と八幡神社大神輿（宮神輿）です。神輿の特徴は、縦棒を担ぐ神輿に見られる様な縦棒が台輪の中を通すのと違い、縦棒に神輿を載せるようにします。このため、台輪は厚みがありません。その縦棒へ神輿の前後に３本ずつ計６本の横棒がつき、担ぎ手は横棒を担ぎます。
宮神輿：台輪三尺三寸（100ｃｍ）屋根幅四尺二寸五分（127ｃｍ）屋根までの高さ五尺一寸（155ｃｍ）重さ300貫（１．１㌧）＜昭和42年（1967年）建造　宮本重義作＞　　
惣町神輿：台輪四尺三寸五分（132ｃｍ）屋根幅五尺二寸（158ｃｍ）屋根までの高さ六尺四寸（194ｃｍ）重さ450貫（１．７㌧）＜文化10年（1813年）建造　山崎音二郎作＞

鎮守の社（「鮫洲」八幡神社・品川区東大井1-20-10）#

再神：誉田別尊（ほんたわけのみこと）＝応神天皇のこと。
撮影：2015年4月17日(金) Nikon coolpix P520
【よろず調べ事】
　応神天皇の出自は、騎馬民族の大王・沸流（ふる）という説があり、夫余族（ふよぞく）の流れを汲み、そのルーツは遠く西アジア、イスラエルに及ぶという。
　『三国史記』という古代朝鮮の歴史記の、百済本紀・分注の別伝に、「百済の始祖は沸流王であり、父は優台（ゆうだい、ウテ）と言って北扶余王・解夫婁（かいふる、へブル）の庶孫（嫡孫以外の孫のこと）であり、母の名は召西奴（しょうせいぬ、ソソノ）といい、卒本扶余の延陀勃（えんだぼつ、ヨンタバル）の娘とある。」～Wikipediaより～
　日本の氏族の出自記録「新撰姓氏録」という書物の序文に「真人は是皇別の上氏なりこの氏の筆頭は〝息長真人〟で〝誉田天皇〟より出ず」とあり、〝真人は是皇別の上氏なり〟とは天皇の性は「真氏（しんし）」という意味で、真氏の筆頭は〝息長真人〝＝〝誉田天皇〟すなわち、「古代朝鮮半島から来た沸流が天皇家の本当の始祖であり、沸流とは応神天皇である・・・と。また、沸流の父親（義父）は、高句麗の王・解朱蒙で、解朱蒙の父の名は「解夫婁（かいふる、へブル）」という。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　～Web net「沸流伝説」より～
　『真人』＝これは語源が「真」を意味するのではなく語音を借りた表記で、その意味は駕洛国王の*cin（金）氏姓のこと。
　応神天皇の諡号、誉田別命（ホム・タ・ワケノ・ミコト）と読まれているが、ホムは、〔*pon＞ pom＞homu〕は、pon（「金」Dr-Ta）
タは、tan （「彼・其」 Dr-Ka 　cf.pon-tan＞pomta＞pomuta）で、
ワケは、Vaku （「分類する・等級・品」 Dr-Ta）
ミは、mi （「高位・天」 Dr-Ta ）
コトは、koduku （「子」 Dr-Te　cf. *koduku＞kodugu＞kodu＞koto）と、それぞれ対応。一方、駕洛国第五代の伊尸品王（イルプム 346～407年）の「伊」は「彼」の意味で、「尸」は名詞と名詞をつなぐ機能の中間音に値する。また「品」は「分かち→等級・品」を意味するから結局ホムタワケのタワケと伊「尸」品は全く同じ意味の名前で、それに王姓の「金」を意味するホムを添えたのが金伊「尸」品すなわちホムタワケ＝誉田別＝誉田天皇＝応神天皇。　～倭の正体・姜　吉伝著より～　
～【百済】より
・・・その祭祀記事や農耕関係記事からみると，高句麗や新羅の王者と同様シャーマン的存在で，農耕生産の維持･発展のための祭祀が，百済王の主要な任務であった。政治史では古爾王代の真氏の台頭が注目される。真氏は慰礼城地方の旧小国の勢力を背景とする貴族で，貴族連合体制のまとめ役として中央政界で活躍する。～Web net「コトバンク｝より～
『ホムタワケ』とは、ヘブライ語で、「城壁を直ぐに建てよ」、「新しい神殿を立ち上げよ」、つまり「神の都（神殿）を新たに造営せよ」という意味。また、「スメラミコト」とは、〝栄光の神を奉る〟を意味する。すなわち『誉田天皇広幡八幡麿』とは、〝ユダ族が豊かに住む王国の丘陵にて、都を立ち上げ、栄光の神を奉れ〟という意味合いになる。この号令により、日本の古代史が大きく動き始めた・・・
　　　　　　　　　　～Web net 「日本とユダヤのハーモニー」～より
◎なお、【八幡神の正体】については、私のYou Tube動画〝鎮守の社（鳩森八幡神社・渋谷区千駄ヶ谷1-1-24）〟ほかの八幡神社の解説欄に記載してあります。